Zabbix 日本語フロントエンドの導入

前提事項(環境)

  • OS:AlmaLinux 9.6 (Sage Margay)
  • 監視ツール:Zabbix 7.2.14
  • Webフロントエンド:Apache(httpd)で提供
  • 症状:Zabbix のグラフ画像内の日本語(平均、最新値 など)が □(豆腐)に文字化け
  • 原因:画面のメニュー等は正常 → グラフ描画に使っているサーバ側フォントに日本語が無いのが原因

設定手順

日本語フォント(Noto CJK)の確認

Bash
ls /usr/share/fonts/google-noto-cjk/
ls -l /usr/share/fonts/google-noto-cjk/NotoSansCJK-Regular.ttc

NotoSansCJK-Regular.ttc が存在することを確認
→ これをグラフ用フォントとして使う。

Zabbix のフォントディレクトリを準備

graphfont.ttf を置くパスを作成:

Bash
sudo mkdir -p /usr/share/zabbix/assets/fonts

グラフ用フォント graphfont.ttf を Noto に差し替え

いったん既存の graphfont.ttf を削除(あれば削除、なければ何も起こらない):

Bash
sudo rm -f /usr/share/zabbix/assets/fonts/graphfont.ttf

Noto Sans CJK へのシンボリックリンクを作成:

Bash
sudo ln -s \
/usr/share/fonts/google-noto-cjk/NotoSansCJK-Regular.ttc \
/usr/share/zabbix/assets/fonts/graphfont.ttf

これで Zabbix がグラフ描画時に参照するフォントが「日本語対応の Noto Sans CJK」になる。

Webサーバを再起動

Bash
sudo systemctl restart httpd

確認手順

フォントリンクの確認

Bash
ls -l /usr/share/zabbix/assets/fonts/graphfont.ttf

期待する状態:

Bash
lrwxrwxrwx  /usr/share/zabbix/assets/fonts/graphfont.ttf -> /usr/share/fonts/google-noto-cjk/NotoSansCJK-Regular.ttc

シンボリックリンクになっている。リンク先のフォントファイルは -rw-r--r-- など、全ユーザー読み取り可能。

ブラウザからグラフをチェック

ブラウザで Zabbix にアクセス

グラフ内の「平均」「最新値」などの日本語が正常に表示されることを確認

今後

もし Zabbix のアップデートなどでまた文字化けしたら、graphfont.ttf のリンクが生きているか確認して、必要なら同じ手順で張り直す。

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